アレルギー性鼻炎|渋谷区代々木の南新宿クリニック耳鼻科・小児科

土日も診療。子育て中のお父さん、お母さんをも含めてサポートできる耳鼻科・小児科 南新宿クリニック。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは


 アレルギー性鼻炎は空気中の抗原が鼻腔から吸気とともに吸い込まれ、鼻の粘膜に付着してアレルギー反応を起こすために鼻を中心とした症状が現れる病気です。
 抗原(アレルギーの原因)の代表的なものには、ハウスダスト(家庭のホコリで主な成分は家ダニ)です。  従って、家ダニを少なくするための注意は非常に重要です。
 また、ハウスダスト以外の主要な抗原としては、小児の場合はカビの一種でアルテルナリアがありますが、これは草木に寄生するカビと言われています。春・秋に飛散することが多いとされています。

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アレルギー性鼻炎の症状

 くしゃみ、鼻水、鼻づまり等が主な症状ですが、その他鼻の痒み、時に目の痒み等があり、小児の場合、鼻の痒みのため、鼻をこする、鼻をしかめる動作等は特徴的です。 また、鼻をよくこすり、鼻出血の原因になることも少なくありません。

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アレルギー性鼻炎の経過

 アレルギー性鼻炎は体質に根ざした慢性疾患で、持って生まれた体質(素因)と環境(抗原にさらされること)により、ある時期に発症に至ります。

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アレルギー性鼻炎の治療

 今日、対症療法として、種々の内服薬、鼻への噴霧薬等が開発されていますがいずれも病気自体を治すのではなく、その時点で症状を抑えるためのものであることを充分理解しなければなりません。(従って、中止すれば比較的短期間で症状は元に戻ります。)  
 しかし、アレルギー性鼻炎による症状はその程度によっては日常生活において、かなりの障害を伴うものであり、この症状を軽くしてやることは必要なことです。 従って、その治療も症状等に応じて適当なものを選択することが必要となりますし、治療を習慣づけることも、特に子供の場合は重要です。 
 皮下免疫療法(減感作療法)という比較的古くからある治療があります。抗原エキスを一定間隔(一般に週に1回)で注射し、徐々に注射量を増やし、抗原に対して過敏症を減らす治療法で、効果の発現に日数を要すること(多くは少なくとも2〜3ヶ月)、有効率が6〜7割である等の欠点がありますが、効果が現れた場合は数ヶ月持続すること、従って、注射間隔を数ヶ月に1回まで延ばすことも可能な点は大きな長所です。しかし、アナフィラキシーショックなど副作用が懸念されたり、注射による痛み、通院の手間などがネックとなり、普及はしていないのが現状です(当院ではハウスダスト、スギに関して、それも施行可能です)。
 そこで、舌下免疫療法という新しい治療法が近年出てきました。舌下免疫療法は注射剤のネックをすべて取り除いたものです。副作用の心配がより少なく(安全性がより高い)、注射の苦痛はありません。そして、自宅で投与が可能です。2014年からスギ花粉症に対して、2015年(小児では2018年)からダニに対して保険診療でできるようになっております。

花粉症・スギ花粉症に対する舌下免疫療法

ダニに対する舌下免疫療法

 また、くしゃみ、鼻水には比較的薬物療法は反応しますが、一般的に難治性な症状は鼻閉であり、薬物療法やアレルゲン免疫療法で鼻閉が改善しない方に対しては手術的治療法が適応になることがあります。

アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介手術

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関連する病気・症状

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・いびき

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<監修者情報>

木村 絢子 副院⻑

平成19 年東京慈恵会医科大学卒業。研修医としてプライマリーケアを学び、小児科全般の治療に従事。その後、同大学医学部附属第三病院にて病棟⻑として勤務。小児科疾患以外にも、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、小児アレルギー疾患を得意とし、お子さま の健やかな成⻑を医療を通じて⾒守る医師として活躍。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医