気管支喘息
●喘息とは
呼吸するときの空気の通り道である気道が狭くなり、喘息発作という呼吸が苦しくなる状態を繰り返します。
喘息の体の中では、次のようなことが起きています。
・気道が色んな刺激に収縮して狭くなる。ヒューヒューゼイゼイと苦しなる。
・気道に炎症が起きている状態。発作がないときでも、気道粘膜はいつも“ヒリヒリ”している。
・気道が敏感に反応する。ちょっとした刺激に、気道が収縮してしまう。
・放っておくと元通りに治らない。発作を繰り返していると、呼吸機能の低下が起こる。
●喘息治療の目標
喘息についてよく理解した上で、つぎの3つを実践します。
- 悪化因子への対策…喘息を悪くする原因を減らす(タバコの煙、ダニなど)
- 薬物療法…気道の炎症を抑えるための薬を使う
- 体力づくり…適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠、規則正しい生活など
食欲、遊び方、睡眠など、普段と比べてどうですか?
呼吸が苦しいと、日常生活の動作によって呼吸に負担がかかります。
横になることも呼吸を苦しくするので、強い発作になると座った姿勢を好むようになります。
2、呼吸の様子を観察
ゼーゼーや息苦しさはどうですか?
発作が強くなるとヒューヒュー、ゼイゼイがしっかり聞かれるようになり呼吸の苦しさが強くなります。
胸の動きはどうですか?
喘息発作のときには、息を吸うときに喉元や肋骨の間がへこむ「陥没呼吸」が見られます。
編著 副院長 木村絢子