外耳炎
外耳炎
外耳炎について
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上の絵の外耳道というところ(耳の穴の入り口と鼓膜の間)が、炎症を起こして、ただれたり、腫(は)れたり、赤くなる病気です。
多くの場合、耳かきや爪で外耳道に傷をつけることで起こります。
痛み、かゆみ、耳だれ、耳のつまった感じ、耳鳴り、聞こえにくい感じといった症状があります。
痛みが強い時には夜も眠れないほどひどい場合もあります。
- 家庭で気をつけること
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外耳道炎で治療を受ける方は、耳掃除をやりすぎている方が多いです。
耳掃除をしすぎると、外耳道を傷つけてしまいます。耳そうじのポイントは、
● 耳垢は通常、外耳道の入り口に溜まるので、入り口付近だけを耳そうじする。
● 耳そうじの回数は、1~2週間に1回程度やさしく短時間で終える。
● 細い綿棒を使って、耳の入り口にある耳垢をなでるくらいのイメージで、奥に押し込まない。
● 外耳道の奥をさわることは禁止以上を守ってください。
なお、外耳炎が治るまでは耳かきでも綿棒でも耳そうじはしないでください。小さな傷がつくことで、細菌が入り込み悪化したり、治るまでに時間がかかってしまいます。
経過が長いと、外耳道真菌症という外耳道にカビが生えるやや難治性の疾患に移行することがあるので注意が必要です。
<監修者情報>
木村 暁弘 院⻑
平成16 年東京慈恵会医科大学卒業。その後研修医として耳鼻科の専門性を高めるため、耳鼻咽喉科学教室に入局。同大学病院と関連病院にて耳鼻咽喉科診療、睡眠外来に従事し当院開院。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医。いびき・睡眠時無呼吸症候群などの睡眠医療を専門とし、耳鼻科・小児科の連携による子どもから大人まで三世代が受診しやすいクリニックづくりをモットーとしている。
日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本睡眠学会認定専門医、補聴器適合判定医