帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹について
- 帯状疱疹とは
帯状疱疹とは、上半身や顔面に赤い斑点と水膨れが帯のように広い範囲に現れる皮膚の病気です。原因は水ぼうそうを起こす、水痘・帯状疱疹ウイルスと呼ばれるウイルスです。子どものころにかかったことがある方も多いかと思いますが、このウイルスは一度感染すると、水ぼうそうが治った後も体内の神経節という部分に潜み続けます。体内にウイルスがいる状態でも、普段は特に症状が出ることはありませんが、疲労やストレスが溜まったり、年齢を重ねたりして免疫力が低下すると、帯状疱疹として症状が現れることがあります。
特に50代ごろから発症しやすくなるといわれており、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。帯状疱疹は重症化すると後遺症が残ることもありますが、ワクチン接種で重症化を予防する効果があると言われています。
- 帯状疱疹の予防
帯状疱疹は体内に潜むウイルスへの抵抗力(免疫力)が低下して、発症します。疲労やストレスが溜まらないように、適度に運動してリフレッシュをしたり、睡眠をしっかりとるなど、生活習慣を整えることが大切です。
また、50歳を超えた方では、帯状疱疹を予防するためのワクチン(シングリックス)があります。従来の水痘ワクチンでも帯状疱疹を予防する効果はありますが、シングリックスのほうが効果は強く長く持続するためお勧めしています。お気軽にご相談ください。
- 帯状疱疹ワクチンについて
対象:50歳以上
回数:2回
接種間隔:1回目の接種から2か月以上あけて2回目を接種する。(6か月以内に接種することが望ましい)
費用:1回25000円
(渋谷区にお住まいの方は一定の要件を満たせば1回あたり10000円の助成が受けられます。詳しくは渋谷区のホームページをご参照ください。)
<監修者情報>
木村 絢子 副院⻑
平成19 年東京慈恵会医科大学卒業。研修医としてプライマリーケアを学び、小児科全般の治療に従事。その後、同大学医学部附属第三病院にて病棟⻑として勤務。小児科疾患以外にも、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、小児アレルギー疾患を得意とし、お子さま
の健やかな成⻑を医療を通じて⾒守る医師として活躍。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医