咳
咳
- 咳の治療
咳は体の防御反応なので、安易に咳止めを使って止めてしまうのはよくありません。咳の原因となっている病気を治療することが大切です。軽い風邪に伴う咳であれば自然に良くなるため対症療法で十分ですが、気管支炎や肺炎を起こしている場合は更なる治療が必要になります。また、呼吸器の感染症以外にも様々な原因で起こることがありますので、ひどい咳や長引く場合は医療機関でご相談ください。
- 家庭での対処
① うがい
喉を洗浄し、潤す効果があります。うがいが難しい小さなお子様は水分を飲ませることで同様の効果を期待できます。
② マスク
異物を遮ることができ、喉を乾燥から守ることができます。2歳未満のお子様には勧められておりません。
③ 適度な湿度
適度な湿度(50~60%程度)は症状を和らげることがあります。部屋が乾燥している場合は加湿器や沸かしたお湯の湯気、部屋干し(乾いたあとはホコリを発生させることがあるので注意は必要です。)などの対処法があります。
また、タバコは咳を誘発しますので、止めていただくのが望ましいです。
- 病院へ行くタイミング
以下の場合はすぐに受診する必要があります。
① 咳で眠れない、話せない
② 息苦しい、顔色が悪い
③ 呼吸のたびに肩を動かす、胸がへこむ
④ 水分が取れない
⑤ ぐったりしている
上記に当てはまらなくても、咳が強い場合(1日中咳をしている、咳込嘔吐、ゼイゼイ、ケンケンなど)や、咳が長い場合(1~2週間以上)は早めに医療機関でご相談ください。
- 咳でオンライン診療ご希望の方へ
簡単な全身状態の評価を行い、アドバイスを行います。必要があれば処方も行います。
指示に従うことが可能な方は咽頭の評価を行うことがありますので、懐中電灯🔦があればご用意下さい。
検査や書類記載は行うことが出来ません。
限られた情報で判断を行うことになることをご了承下さい。
医師が必要と判断した場合は直接来院していただくようお願い申し上げます。
(その日のうちに来院をお願いする場合があります。)
水分が摂取出来ていて元気があっても、以下の場合は直接受診をお願いしております ① 咳がひどい、息苦しい場合。眠れない場合
② ゼイゼイ、ケンケンした咳がある場合。
③ 気管支喘息の既往がある、ゼイゼイしやすい方
④ 0歳児
⑤ その他、医師が必要と判断した場合。
<監修者情報>

木村 絢子 副院⻑
平成19 年東京慈恵会医科大学卒業。研修医としてプライマリーケアを学び、小児科全般の治療に従事。その後、同大学医学部附属第三病院にて病棟⻑として勤務。小児科疾患以外にも、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、小児アレルギー疾患を得意とし、お子さま
の健やかな成⻑を医療を通じて⾒守る医師として活躍。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医