アトピー性皮膚炎|渋谷区代々木の南新宿クリニック耳鼻科・小児科

土日も診療。子育て中のお父さん、お母さんをも含めてサポートできる耳鼻科・小児科 南新宿クリニック。

アトピー性皮膚炎

 
アトピー性皮膚炎とは

かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
以下のような特徴がみられます。

・左右対症に現れる。
・1歳未満:2ヶ月以上、1歳以上:6ヶ月以上症状が継続する。
・乳児:頭・顔・首に現れやすい ・幼児・学童:首・尻・肘や膝の関節内側に現れやすい。
・思春期・成人:上半身に現れやすい。

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正常な皮膚とアレルギー性皮膚炎の皮膚

正常な皮膚では、皮膚膜によってバリア機能が保たれています。
それによって、外部からの様々な刺激が入ってこないようになっています。

しかし、アレルギー性皮膚炎の皮膚では、皮膚のバリア機能が低下しているため、
外部からの刺激が簡単に皮膚に入ってきてしまいます。

その結果、炎症が起きて皮膚症状が現れてしまいます。

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アトピー性皮膚炎の治療

以下の3つが、基本の治療です
1.薬物療法
2.スキンケア
3.悪化要因の対策

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●外用薬(保湿剤やステロイド外用薬)を塗る量は?

大人の人差し指の先から第一関節までを絞り出した量(=0.5g)を、
大人の手のひら2枚分の皮膚面積に塗るのが適当です。

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体の洗い方は「もむように」

よく泡立てた石けんで、素手で「もむように」洗います。
しわのあるところは伸ばして洗います。
目の周りも、石鹸が目に入らないように注意しながら、泡で洗ってください。

洗ったあとは、よくすすぎます。
石鹸が皮膚に残ると悪化してしまうことがあるので、しっかりとすすぎましょう。

当院ではアレルギー科の診療時間中にスキンケア外来を行っております。
赤ちゃん、お子さんの体の洗い方やお風呂で注意したいこと、保湿剤の選び方、使い方について相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
詳しくはスキンケア外来をご覧ください。

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アトピー性皮膚炎の悪化要因と対策


アトピー性皮膚炎を悪化させる要因には、
ダニ、ハウスダスト、カビ、ペットなどがあります。
対策を知って、原因となるアレルゲンを減らしましょう。

① ダニ対策

家の中はダニにとって1年中快適な場所なので、毎日の丁寧なおそうじが大切です。
ダニアレルゲンは熱に弱くて水溶性なので、
お湯での洗濯や水拭きでのおそうじが効果的です。

家の中には、特にホコリが貯まりやすくダニが繁殖しやすい場所があります。
以下の対策を実行しましょう。

布団は乾燥させる
天日干しや布団乾燥機で乾燥させます。
取り込んだ後は、ゆっくりと丁寧に掃除機をかけて、表面のダニや死骸を取り除いてください。   

じゅうたんはできるだけ使用しない   
どうしても使用する場合は掃除を徹底します。
掃除機は丁寧にかけましょう。

カーテンはこまめに洗う   
ほこりがたまりやすい場所なので、カーテンは定期的に洗濯しましょう。   

不要なぬいぐるみは処分   
それでも買う時は、丸洗いできるものを選んでこまめに洗濯しましょう。   

布製のソファーは注意   
ソファーの素材はできるだけ合成皮革や革製を選びましょう。

② カビ対策

カビを発生させないためには、湿気がこもらないよう換気を十分にすることが大切です。
換気の方法は、窓や戸を2カ所以上しっかり開けて風通しを良くしてください。

エアコンは、カビとホコリを舞い上がらせるので、フィルターをこまめに掃除します。
植物は、家の中にたくさん置くとカビを発生させやすくなるので気を付けましょう。

③ ペット対策

猫、犬、ハムスターなど毛のある動物や鳥などはアレルゲンになるので、
なるべく飼うのはやめましょう。


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関連する病気・症状

・肌荒れ

・乳児湿疹

・食物アレルギー

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<監修者情報>

木村 絢子 副院⻑

平成19 年東京慈恵会医科大学卒業。研修医としてプライマリーケアを学び、小児科全般の治療に従事。その後、同大学医学部附属第三病院にて病棟⻑として勤務。小児科疾患以外にも、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、小児アレルギー疾患を得意とし、お子さま の健やかな成⻑を医療を通じて⾒守る医師として活躍。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医