手足口病
手足口病
手足口病について
- 手足口病とは
手のひら、足のうら、口の中に小さな水膨ぶくれができる病気です。熱は軽度か出ないことも多いですが、時に高熱が出ることがあります。おしりやひざに水ぶくれができることもあります。手足の水疱は、ときに痛みやかゆみを訴える子もいますが、ほとんど痛みません。
口の中が痛くて食べられなくなることもあります。食事ができなくて、つらい時期は2日ほどくらいが多いです。水疱は1~2週間ぐらいで自然にしぼみます。
原因となるウイルスは何種類かあり、それぞれ感染力が強いため、何度もかかってしまうことがあります。つばや咳のほか、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することもあります。潜伏期間は3~5日です。
- 手足口病の治療
特別な治療はありません。安静にして自然に回復するのを待ちます。
熱や口の中の痛みがあるときは、和らげるお薬を処方します。
食べ物:口の中が痛いときはしみないものを与えましょう。
入浴:熱がなく元気なら入って良いです。
- 外出や登園について
症状がおさまったあとも長い間、便からウイルスが排泄されるため、発病した人だけを隔離してもあまり意味がありません。
外出は、赤みがひいて元気になればよいでしょう。発疹があっても、熱や水疱の痛みやつらさがなく、ふだんどおりに食事がとれれば保育園に登園しても問題ありませんが、それぞれの通園している園の決まりに従ってください。
<監修者情報>
木村 絢子 副院⻑
平成19 年東京慈恵会医科大学卒業。研修医としてプライマリーケアを学び、小児科全般の治療に従事。その後、同大学医学部附属第三病院にて病棟⻑として勤務。小児科疾患以外にも、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、小児アレルギー疾患を得意とし、お子さま
の健やかな成⻑を医療を通じて⾒守る医師として活躍。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医