毎年つらいスギ花粉症 根治をめざす舌下免疫療法 南新宿クリニックアレルギー専門サイト

花粉症は5人に2人もいる?!

 花粉症は植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性鼻炎です。季節性アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲンには、様々な種類がありますが、花粉症の有病率は40%を超えるともいわれています(鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版,日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会)。花粉症の有病率は年々増加しており、特に日本人に多いのがスギ花粉症です。スギは東北から九州まで広く分布しているため、花粉症の中でもスギ花粉症に悩む患者さんが多くなっています。

2022年のスギ花粉の飛散量は去年に比べて110~150%(やや多い)と言われています。スギ花粉の飛散ピークは4月上旬までですが、その後も5月末ごろまで花粉の飛散が続きます。

さらに、実はスギ花粉症の方はヒノキ花粉にも同じ症状が出ることがあります。スギ花粉は毎年2月から6月上旬まで飛散するため、スギ花粉だけでなくヒノキ花粉にも注意が必要です。スギとヒノキの花粉の成分が似ているため、スギ花粉にもヒノキ花粉にも症状が出てくしゃみや鼻水、鼻づまりに長期間悩まれる方もいらっしゃいます。

スギ,花粉

 多くの方が悩まされるスギ花粉症ですが、症状を抑えるだけでなく根本から症状を解消する舌下免疫療法という治療方法があります。

スギ花粉症の舌下免疫療法って?

花粉症,くしゃみ

 舌下免疫療法は、スギ花粉症の解消に有効な治療方法で、毎日少量ずつアレルゲンを服用してアレルゲンに対する体の反応を弱めていき、症状が起きないようにしていきます。アレルギー症状は、アレルゲンに対して免疫機能が過剰に反応して現れる症状ですので、アレルゲンに対して体を慣らしていくことで症状の解消を図ります。体質を根本から変えていく治療になりますので、3年以上と長い期間のかかる根気のいる治療ですが、治療を始めた翌年から効果を実感する方もいらっしゃる治療方法です

舌下免疫療法を始めるには?

 当院では舌下免疫療法の治療は、

 ・5歳~65歳の方でスギ花粉の飛散時期(2月~4月)に特に症状が強い方

 ・1ヶ月に1回は定期的に通院が可能な方

 ・(小児の場合)お子様自身が治療したいという意志があり、ご家族の協力が得られる方

(親子一緒に治療を継続されている方もいらっしゃいます。)

 を対象に行っています。

 上記に加えて、スギ舌下免疫療法の治療はスギ花粉に対するアレルギーがあることを検査で確認することが必要です。 当院では、初診の場合治療開始までに3回受診いただきます。

スギ花粉の飛散量の多い時期に舌下免疫療法は開始できません。花粉症の症状がみられる時期にアレルゲンの成分を含むお薬を服用すると、症状がひどくなったり、アナフィラキシーがでることがあります。

舌下免疫療法を開始するタイミングはスギ花粉の飛散していない時期で、毎年5月~11月ごろです。当院では2022年はスギ花粉飛散の落ち着く5月17日(火)から開始いたします。事前に検査を受けて、5月17日から開始することもできますので治療をご希望の場合はお早めにご相談ください。

治療開始までの流れ

1回目

症状の診察・アレルギー検査

アレルギーの発現時期や症状について診察します

希望に合わせた治療方法のご提案をいたします

採血検査(結果が出るまで5日程度かかります)

2回目

アレルギー検査結果の説明・適応判断・治療説明

1回目に行った検査結果について説明します

希望の治療方法を選択いただきます

舌下免疫療法の治療上の注意事項を説明します

帰宅後、治療の説明資料を読んでいただき治療同意書に記入いただきます

3回目

治療開始

2回目にお渡しした治療同意書を提出いただきます

症状にかわりがないか、治療にあたり体調に問題が無いか診察します

※以下の場合は治療開始できませんので
改めてご来院いただきます※

・発熱など感染症症状や体調が悪いとき
・口腔内のかゆみ、きずなどがひどいとき
・抜歯後など口腔内の術後、口腔内に炎症があるとき
・喘息発作時、気管支喘息の症状が激しいとき
・服用を長期に中断した後、再開するとき

院内にて薬を服用(副作用が無いか、確認のため院内にて30分お待ちいただきます)

治療開始後

2日目以降は自宅にて薬の服用をしていただきます

治療開始2週間後に来院いただき服用状況、症状の診察を行います

その後は1ヶ月に1回来院いただき、定期的に薬の処方と症状の診察を行います

舌下免疫療法の薬の服用について

 舌下免疫療法の治療に使うお薬は、通常の内服薬とは異なり水で流しこまず口の中で溶かしていきます。

服用する際には、

 1)舌下免疫錠を舌の裏に入れる

 2)唾液で薬が溶けるのを待つ

 3)薬の溶けた唾液はすぐに飲み込まず、1分間舌の裏で保持する。

 4)1分間経過後、唾液を飲み込む

の4ステップで服用し、1日1回薬を服用していただきます。

 また、アレルゲンを取り込むため服用後に以下のような副作用が現れることがあります。

 口の中の浮腫、かゆみ、不快感

 のどの刺激感、不快感

 ・耳のかゆみ

 特に治療を始めた初期や、スギ花粉が飛散している時期に副作用が現れやすいので、副作用の症状が無いか注意深く様子をみてください。ひどい場合には、アナフィラキシーショックを起こすこともあるので、息苦しさや意識の混濁が見られた場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。

舌下免疫療法で期待できる効果

花粉症,鼻水

舌下免疫療法を続けることで、

 くしゃみや鼻水、鼻づまりの解消

 ・目のかゆみ、涙目の改善

 アレルギーの薬を飲む量の減少

 といった効果が期待できます。

こんな方におススメ!

 治療期間が長く、根気のいる治療ですが体質を改善して根本から症状を解消していくので、スギ花粉症でお悩みの方はもちろん、以下のようなお悩みを抱える方にもおすすめです。

つらい鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を少しでも改善したい

アレルギーの薬を飲む量を減らしたい

アレルギーの薬を飲むと眠くなってしまい集中できない

毎年花粉症に悩まされるのかと不安に感じる

高校・大学など受験期がスギ花粉症のシーズンと重なるので解消したい

居眠り,薬

<監修者情報>

木村 暁弘 院⻑

平成16 年東京慈恵会医科大学卒業。その後研修医として耳鼻科の専門性を高めるため、耳鼻咽喉科学教室に入局。同大学病院と関連病院にて耳鼻咽喉科診療、睡眠外来に従事し当院開院。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医。いびき・睡眠時無呼吸症候群などの睡眠医療を専門とし、耳鼻科・小児科の連携による子どもから大人まで三世代が受診しやすいクリニックづくりをモットーとしている。
日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本睡眠学会認定専門医、補聴器適合判定医

木村 絢子 副院⻑

平成19 年東京慈恵会医科大学卒業。研修医としてプライマリーケアを学び、小児科全般の治療に従事。その後、同大学医学部附属第三病院にて病棟⻑として勤務。小児科疾患以外にも、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、小児アレルギー疾患を得意とし、お子さま の健やかな成⻑を医療を通じて⾒守る医師として活躍。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医