色覚異常

土日も診療。子育て中のお父さん、お母さんをも含めてサポートできる耳鼻科・小児科 南新宿クリニック。

色覚異常


1.色覚異常とは?

 色覚異常は、以前は「色盲・色弱」と呼ばれていましたが、色の全く分からないという本当の意味の「色盲」(桿体一色型色覚)という方はほとんどいません。大部分の色覚異常者は、一部の色の区別がつきにくいというだけで、白黒写真のような見え方をしているわけではありません。したがって、生活に大きな不便を感じることは、通常はありません。

2.色覚異常の人はどれくらいいるか?

 色覚の異常は、軽いものも含めると、男子の4~5%、女子の0.2%に存在しており決して少ないものではありません。日本人全体では約300万人の男性に色覚異常があることになります。
例えば、40人学級で男女が半々なら、色覚異常はクラスに平均1人はいることになります。

3.学校で色覚検査が行われなくなったのはなぜ?

 色覚異常があっても大半の人は学業にさしつかえないことがわかって来たので、学校検診では2003年度より色覚検査が行われなくなりました。
 しかし、そのために色覚異常があることを知らずに学校を卒業し、就職などで初めて異常があることに気が付くという例が急増し、新しい問題となりました。(日本眼科医会調査では、色覚に異常を持つ方の50.2%は、検査を受けるまで自覚がなかったそうです。)
 進学・就職の時期を迎え、色覚異常のある方の6人に1人が進路の断念などのトラブルを経験しているという報告もあります。また、もっと大変なのは気付かずに進学・就職してからさまざまな問題が生じることです。
 そのため、色覚検査の重要性が再認識され、学校保健法が改正され、2016年度から学校検診での色覚検査が再開されることになりました。

4.就職と色覚異常

 進学に関しては、現在色覚異常による制限はほとんどなくなりました(たとえば医療系学部などへの進学も可能です)。
 しかし、就職に関しては現在も制限される場合があります。以前に比べれば制限はゆるやかになって来ましたが、たとえば航空機パイロットなどを職業とすることは難しいのが実情です。

5.色覚検査と進路相談

 色覚異常の程度が軽い場合は、職業選択は以前に比べるとかなり自由になって来たとはいうものの、全く制限がなくなったわけではありませんので、もし色覚異常がある場合にはその程度を知ることが重要です。当院眼科外来では色覚異常のタイプと程度を判定し、その上で進路についてのご相談に応じます。
 特に、2015年の時点で満23歳以下の方は学校で色覚検査を受けていないことが多いので、色覚異常があっても自覚していない場合があります。当てはまる年齢の方には、色覚検査をお受けになることをおすすめします。(小学生以上が対象です。)

 検査には長い時間はかかりません。まずスクリーニング検査を行いますが、もしそこで異常がなければ10分程度で終了します(スクリーニング検査で異常が出た場合は、精密検査が必要となり、更に15分から20分程度かかります)。

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